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はじめになぜ弁護人が必要か

知識、経験、技術に裏付けられたサポートを

警察に逮捕された方には、そもそも自分が、どのような罪に問われているのか自体、わからないことも少なくありません。重大事件に限らず、軽微な事件でも、犯罪を構成する要素となる事実は、時として複雑なものとなります。そのような逮捕状の内容が読み上げられても、専門的な法律用語が並んだ、長々とした文章の意味を一度聞いただけで理解できる人の方が少ないでしょう。これは、逮捕されずに、警察から呼びだされて取り調べを受ける場合も同じです。

意外に思われるかもしれませんが、警察は、容疑者となった人に、「あなたには、このような容疑がかけられているのですよ」などと書かれた紙を親切に渡してくれたりはしないのです。  容疑の内容がわからなければ、自分の身を守りようがありません。

身に覚えの無い疑いを晴らそうと思っても、どのような事実を疑われているのかが分からなければ、何を、どのように弁解すれば良いのかわかりません。

また、身に覚えのある事件について、被害者に弁償をしようと思っても、どのような相手に、どのような被害を与えたのかが分からなければ、適切な弁償をすることなどできません。

弁護人がいれば、正確な法律的知識に基づいて、どのような事実について疑いがかけられているのかを把握することができます。

また、容疑の内容が分かったとしても、その先どうなるのかが分からなければ、何をしたら良いのか検討がつかないはずです。

弁護人がいれば、容疑の内容を経験に照らして、その後の展開を予測し、例えば、起訴されないためには、今、何をすべきであり、何をすべきでないのかを判断します。起訴された事件では、証拠を吟味して、どのような判決を目指すことが最善かをアドバイスし、そのために必要な事柄について、的確に優先順位をつけて活動します。

そして迎えた裁判の場で、被告人のために、検察官と互角にわたり合い、求める結論を導くために裁判官や裁判員を説得するのは、刑事裁判についての知識、経験、技術を持つ弁護人の仕事です。

このように、罪に問われた人が、その身を守り、無実の罪に問われたり、重すぎる罰を受けたりすることを防ぐためには、専門的な知識、経験、技術を持った弁護士が弁護人としてサポートすることが重要なのです。

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